障害者だと就職できない?理由と就職を成功させるコツを徹底解説
この記事ではこんな疑問に答えます。
障害者の中には激しい陽性症状を経験した方もいるでしょう。しかし最近では薬の発達により陽性症状に苦しむ期間は格段に短くなりました。
そのため「陽性症状が落ち着いたから、もう就職できるだろう」と早期に就職活動を始めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし実際には、就職を成功させることはなかなか難しいのです。この記事では、少雨会社が就職しにくい理由と就職を成功させるコツについて詳しく解説します。
立花浩紀
就労継続支援B型の職業指導員をしていた立花浩紀が執筆してます。現在はフリーランスのWeb制作者として活動中。これまでの経験とスキルを活かして、障害を持ちながら自分らしく働くための情報を発信中です!
・精神障害の症状があることで就職が難しくなる
・福祉的な支援を受けることが就職を成功させるコツ
・フリーランスで働くのも一つの方法
障害者だと就職が難しい3つの理由

精神障害者は障害者雇用の対象となります。しかし精神障害を抱えながら企業に就職することは困難です。ここでは就職が難しい理由について説明します。
【理由1】精神障害に対して偏見がある
障害者は、幻覚や幻視など激しい陽性症状をともなう病気であることから、一部の方から偏見のまなざしを受けることがあります。よくあるのが、猟奇的な犯罪行為が発生したときに、犯人が統合失調症などの精神疾患にかかっていることが報道されるケースです。
実際のところ、犯罪行為においては健常者よりも精神障害者の方が犯罪率が低いというデータもあります。しかし一部の猟奇的な犯罪者の中に統合失調症者がいたケースがあることから、精神障害全般に対して偏見がもたれているとう現実があります。
そのような現状は、就職活動においてもマイナスに働くことがあり、実際に身体障害者の方が精神障害者よりも就職を成功させやすいと言われています。
【理由2】やる気のアピールが難しい
精神障害が発症すると、記憶力や判断力、理解力などが低下します。そのため健常者と比べて仕事でミスが増えることがあり、同じことを何度も説明しないと身につきにくいという状態になってしまいます。
このようなことから、障害者の方は仕事に対するやる気が乏しいと判断されることがあり、やる気があっても、やる気をアピールすることが難しいという現状があります。
【理由3】認知機能障害や陰性症状などの症状がある
服薬や精神療法により陽性症状を克服しても、その後には認知機能障害や陰性症状が障害者を苦しめます。これにより疲れやすくなったり、思考がまとまりにくくなる、極度に緊張したり、精神的に不安定な状態になることがあります。
また、ちょっとしたストレスが原因で仕事を休んだり遅刻したりしてしまうこともあります。
このような認知機能障害や陰性症状は長く続くものです。たとえ陽性症状がなくなっても、それらの症状は残存することが多いので、就職活動を始めるときには、自分は本当に働ける状態にあるのか、客観的な判断を得た方が良いことがあります。
障害者が就職を成功させる3つのコツ

障害があると就職が難しい理由を解説しましたが、実際には障害を抱えながら、正社員としてフルタイムで働いていたり、クローズ就労を成功させたりしている方もいます。ここでは、そのような障害者が就職を成功させるコツについて解説します。
【コツ1】就労移行支援事業所を利用する
就労移行支援事業所を利用することで、障害者でも就職を成功させる可能性を高めることができます。就労移行支援事業所とは、障害者に対して職業的な訓練や就職のサポートを行っている施設のことです。基本的に2年間の訓練を行い、ハローワークなどと連携しながら就職を目指します。
履歴書の書き方や面接の練習なども受けることができ、本番の面接にも就労支援員の方が付き添ってくれることもあります。
障害者雇用を行っている企業の中には、就労移行支援事業所を利用していることを条件として採用を進めている企業もあります。さまざまな面で障害者の就職が有利になるため、まずは一度、利用を検討してみると良いでしょう。
【コツ2】仕事に役立つ資格をとる
仕事に役立つ資格をとることで、スキルを身につけて能力があることをアピールできます。障害者雇用であっても、ITや会計などに関する資格を保有していることは、就職活動が有利になるポイントです。
前述した就労移行支援事業所でもMOSや簿記、秘書検定などの資格取得のための訓練を行っているところもあります。
まずは自分が就職したい業界を決めて、その業界で働くときに役に立ちそうな資格を決めてから勉強することが効率の良い資格の取得方法です。やみくもに勉強したり、希望先の業界に無関係な資格を取ることは、徒労に終わってしまうかもしれません。
【コツ3】短時間の勤務からスタートする
正社員として働く場合、一般的には週40時間のフルタイム勤務が条件となりますが、いきないフルタイムで働くのは障害者にとって難しいでしょう。
障害者雇用の中には、週20時間勤務などの短時間の勤務からスタートできる企業があります。またパートやアルバイト採用も同様です。
まずは週20時間程度の勤務からスタートして、仕事に慣れていったら勤務時間の延長が認められる会社もあります。就職先を検討するときには、そのような柔軟な働き方ができる企業であるかどうかも、大切な検討ポイントになるでしょう。
フリーランスという働き方もある

どうしても企業で働くことが難しければ、思い切ってフリーランス(個人事業主)になるというのも一つの方法です。現在は、クラウドソーシングやスキルマーケットなど、個人が仕事を受注できるサービスがいくつもあり、たとえ精神障害を抱えていても、フリーランスとして生計を立てている方も数多くいます。
フリーランスになるのに審査や資格は必要ありません。税務署に開業届を提出すれば、その日からフリーランスになれます。厳しい世界ですが、自分のスキルを武器に人生を切り拓いていきたい方にとっては、魅力的な働き方の一つであることは間違いありません。
まとめ

障害があると就職が難しいのは確かです。しかし、やみくもに企業に応募するのではなく、就労移行支援など福祉の力を借りたり、資格を取得するなどの努力をすれば、自分にあった会社に就職できる確率を高めることが可能です。
また自分のスキルを武器に仕事をしたい方は、フリーランスとなって自由な環境で働くのも一つの方法です。
まずは自分がどのような会社でどのように働きたいのか、じっくりと検討して戦略的に就職活動を進めることが、就職を成功させるポイントと言えるでしょう。

